語りたい(笑)
- 2021.07.10 Saturday
- 21:29
週刊少年チャンピオン連載・西修さんの『魔入りました!入間くん』、原作を読んでおります。
とりあえず「収穫祭編」まで読了。
で、ここまで読んで、ちょいと語りたいと思いましたので……はい(笑)
魔界での唯一の人間、入間くん。
人間であることを隠しながらも、悪魔学校バビルスでの生活を謳歌しつつ、すっかりなじみました。
アリスくん、クララを始めとする問題児クラスの面々とも少しずつ仲良くなり、自分の居場所を自覚しつつあるようです。
ですが、決して油断ならないのが、魔界の「常識」。
仲間もいれば、そうではない面々もいるわけで……
「ウォルターパーク編」で再登場したのが、魔具研究師団の部長で先輩でもある「元祖返り」アミィ・キリヲ。
正直、キリヲ先輩については、私、どうしても……ハナに突くっていうか、好きになれない部分が大きいんです。まぁ、そういうキャラクターになりつつあるというのでしょうか、入間くんとは「裏表」、対になるキャラですからね。この先、入間くんの前に立ちはだかる「壁」でもあるのでしょう。
入間くんが人間だと知った時の、キリヲ先輩の反応を見て、ちょっと笑ってしまいましたが…最初から、彼は入間くんには絶対に負けないという気持ちだけが先行しているのがわかります。それは、最初の時もそうでしたけれど…
いつか、入間くんとキリヲ先輩が、再会する時がくる。
先輩後輩としてではなく……相対する者として。
その時、入間くんは、どれだけ「成長」しているでしょうか。
非道な親によって、悪魔に魂を売られ、自分の考えとはまったく違う流れのまま、魔界に連れてこられた人間の少年。
でも、自分を本当の孫のようにかわいがってくれる大悪魔・サリバンおじいちゃん、厳しくもあたたかく見守ってくれるオペラさん。なんやかんやで、彼を見守っているカルエゴ先生、ニンゲンと知ってからは彼を守ってくれる存在になったバラム先生、言葉は荒いながらも、入間くんを愛弟子として見守るバチコ師匠、そして、アリスくんやクララのような「親友」に恵まれ、クラスメイト達とも心を通わせていくうちに、自分の存在意義、自分がいてもいい場所…自分の居場所を見つけつつある入間くん。
「ぼくは、魔界で生きて行く」
そう決めた彼が、やがて、再会するであろう、元祖返りとして目の前に現れたキリヲに対し、どんなことを思うのか。
今からとても、楽しみであり、そして、怖くもあります。
で、キリヲ先輩のうしろで暗躍するのは、13冠のひとり・バール。
彼は、手下のオチョをバビルスへ送り(オチョは収穫祭編のラストで、ロビン先生が放った「矢」で大ケガさせられましたが)、入間くんの「何気ないつぶやき」を録音し、彼が人間だということを、確信……知ることになります。これが、この先、どんな展開になるのか、波乱の予感しかしませんけれどね。
サリバンおじいちゃん。
悪魔学校バビルス理事長にして、ランク「9」、絶大な魔力を持ち、次期魔王候補とまで言われる大悪魔。
普段は、孫バカ全開、入間くんのことを溺愛する、すっとぼけた好々爺なサリバンさんですが、やっぱり、彼が入間くんを魔界へ連れてきた意味って、大きいと思うんですよね。でも、サリバンさんのことですから、最後の最後まで、入間くんを魔界へ連れてきた本当のことを話すことはないでしょう。彼は、きっと……色々知っているんでしょうね。彼が仕えていた前魔王・デルキラ様の消息やらなにやら……本当は、アリさん(アリクレッドこと悪食の指輪)のことだって知っているんじゃないかなと思うのは、私だけ?(笑)
もし、おじいちゃんが「本当のこと」を話してくれる時は……その時は、入間くんにとっては、非常に「大きな出来事」が起こるときじゃないかと、私は考えています。
学生時代からサリバンさんに仕えている執事・オペラさんも、最初こそ入間くんには冷たい態度をとっていましたが、決して、彼のことを嫌っているわけではなく、むしろなつかれることにまんざらではない様子。的確なアドバイス、勉強を教えてくれることも格段に増えました。また、「ウォルターパーク編」の中で、なぜ、サリバンさんが入間くんを魔界に連れて来たのか…このことを、オペラさんもなんとなく理解したみたいですね。
実はむちゃくちゃ強いオペラさん。ランクは明かされていませんが、たぶん「8」じゃないかなぁ……カルエゴ先生やバラム先生より強いけれど、さすがに「9」ではないと思います。
アニメから入った私にとって、すごーく気になったというか、お気に入りキャラになったのは、空想生物学のバラム先生。「守護の白鴉(ガーゴイル)」の異名を持つ、ランク「8」の実力者。
最初こそ、不気味な雰囲気を醸していたバラム先生ですが、実はむちゃくちゃ優しい「善魔」で、入間くんがうっかり、人間としての正体を話してしまうくらい。アニメ版のバラム先生初登場と、その次の回の話しのギャップに「やられました」(笑)小西克幸さん、すっごい合ってる!
入間くんにとって、とても心強い味方であり、魔界や魔術系の勉強に関してのアドバイザーでもありますね。
実は、カルエゴ先生とは同級生。お堅いカルエゴ先生とは正反対というのも、また面白いです。
あとは……「消失の魔王」デルキラ様。
「収穫祭編」直前の、サリバンおじいちゃんの回想で、目こそ出てきませんが、ようやく、お姿拝見。かなりの大柄な体格・身長の持ち主。おおらかで豪快な性格を持った御方のようです。
「収穫祭編」終盤、伝説のリーフが咲く瞬間、入間くんの目の前に現れたデルキラ様。それを感じ取ったのは、入間くんだけ。
悪魔は、楽しいことが大好き。そして、もっとも悪魔らしくない悪魔に出会いたいという、変わった願いを持った魔王。
デルキラ様は、きっと、どこかの空間から、人間の少年・入間くんと、自分が創造した魔界を「眺めて」いるのでしょうね。
この先は、まだまだ……何が起こるかわからない。もっとしんどいことにもなるでしょう。
でも、入間くんが進む道の先には、きっと「楽しいこと」「明るい世界」がある……と、信じております。
アニメも「ウォルターパーク編」終盤に突入です。
今期はどこまで描かれるのかな。
きちんと、原作に沿って描かれているのも、安心して観ていられる要因のひとつですね。
またそのうちに、語るかもしれません(笑)
久しぶりに、面白いなって思ったアニメ、そして原作でございます。