「絵師って呼ばれるは嫌だ、漫画家でいたい」
- 2016.09.16 Friday
- 08:18
Eテレの不定期番組「浦沢直樹の漫勉」、第3シーズンを見ました。
浦沢直樹さんのお顔をまじまじとみるのも初めてでしたが、この方、面白いなーって思います。やはり、捉え方が面白いんです。マンガにもそれが出ているなとも思います。
ちなみに、私が浦沢さんの作品で一番好きなのは『MASTERキートン』。そう、『20世紀少年』でもなければ『YAWARA!』でもありません。
今回のゲストは、池上遼一さん。御年72歳の今も現役。
私、池上さんの絵って最初に触れたのが『男組』なんですよねぇ、実は(笑)なんであれが最初だったのか、今思うとすごいなって思う……確か、あのころは中学生だったか高校生だったか…(この当時から、少年・青年漫画に触れていたのだな)。
劇画というのにも触れたのも、たぶん、池上さんが最初だと思います。
なんというのか、池上さんの描く男女って……色気を感じるんですよ、今見ても。リアルであり、こんな美人が、美男子がいたらすごいな……っていうを、描いていく。
「ひー……すげぇ!」
すごく繊細で、トーンも使わず……細かいところまでペンで描く。PCでソフトなどを使って描くのが、今はふつうなんだろうけれど、白い紙に下書きから始まって、少しずつ描きこまれていく、その過程がすごい。でも、池上さんもアシスタントさんにお願いをして、パソコンを使うところもちゃんと、使っていて、それらをうまく組み合わせているんですね、今は。
今回、お顔を出さないという前提で(照れくさいんですって。「こんなジジィが描いているって思われるのが、なんかね」)、自画像を顔にあてはめての出演でしたけれど、浦沢さんとお話ししていると、やっぱり……すごく新鮮だったなぁ。目の付け所とか、捉え方とか描き方とか……漫画家さんの仕事現場って、静かだけれど『戦場』なんだなとも思いましたねぇ。
あと、びっくりした!池上さんの描く「萌えイラスト」!(笑)
そう、『ガルパン』の女の子のカラーイラストですよ!
「すごい、すごいっ!マジで?!こんなかわいい女の子も描いちゃうの?!」
と、すごい失礼なことですが……あの劇画タッチとは180度違うの!思わず、大声を出しちゃったよ……(^_^;)
いや、だって……劇画タッチの池上さんしか知らなかったもんで、私……いやー、すごい〜!かわいらしい、イマドキの女子高生のイラスト♪びっくりしたー。
ちなみに、今回のタイトルは、Eテレのサイトの「テレビではおさまりきらなかった会話」からの抜粋です。
これをおっしゃったのは、池上さんご本人みたいです。
……実は私も、今の「絵師」っていう言葉にちょっと……違和感を覚えているひとりなので……この言葉に共感した部分もあったりします……
浦沢さんと漫画家さんの対談&執筆現場の映像、これ、楽しみです。