【佐藤琢磨】いや、やってくれたよ、本当に。
- 2012.05.29 Tuesday
- 05:21
未だに興奮冷めやらぬ状態でございます。
インディ参戦3年目、RLLに移籍して1年目の我らの佐藤琢磨がやってくれましたよ……「魅せて」くれましたよ、本当に……
インディアナポリスモータースピードウェイ(IMS)は、琢磨にとっても「縁起のいい」ところでもあり、F1参戦時代には3位入賞を果たしたことがある場所。
今回のレースは序盤はおとなしいねー、などとTwitterでも話をしていたところが、中盤に入ってからハプニングの連続。何度もフルコースコーションになり、一瞬、ひやっとする場面も多数。
そのたびに、琢磨のマシンがどこにあるか確認して一喜一憂。Twitterでは、
「あんまり速いとあとが怖い」
「なんだ、この琢磨の調子の良さは!」
と、長年、琢磨を応援している(見ている)モタスポファンの「心配する呟き」が多数(笑)みなさん、わかっていらっしゃる……これは申し訳ないけれど私も気持ちが同じだったもんで笑ってしまった。
いや、それにしても……言葉にできないし、私の稚拙な文章では表現しきれないくらいに興奮しました。
日本人ドライバーががインディ500でリードラップ3回、31周もするというのは……過去、高木虎之介さんもリードラップを走りましたが、それ以上の周回数を琢磨は重ねていくのですから、これが感動しないわけがない。
「インディ500で、日本人がトップを走ってるよ、琢磨が走ってる!」
「もうこれだけで充分だよ、本当に……涙が止まらん!」
と、琢磨クラスタのファンの先輩諸氏。
それだけ、彼はすごいことをやっているんだと、画面を見て痛感しました。
とにかく、果敢に攻めていく青と白のマシン。
本当に風のように疾走していく。琢磨とマシンが一心同体になって、インディアナポリスの空の下を駆けていく……!
しかし、ここまできたら、やっぱり期待も少ししてしまうのが、ファンでございますね(笑)悲しい習性……
終盤は怒涛のイエローコーションの連続。
そして、最後のリスタートとその直後に「その時」はやってきました。
「これ、琢磨さん(前を)狙ってる!」
というツイ仲間の言葉のあとにやってきたのです……。
インディでの最強チーム、ガナッシのダリオ・フランキッティとの一騎打ち!
「ぎゃああああああああああ!!!」
……すみません、ご近所さん(汗)いや、それくらいすごかったんですってば!!
あの場所で果敢に前へ行こうとした琢磨の「ファイティングスタイル」、今、あれをやるドライバー、ほかにいますか?時速300キロ以上でのガチバトル!
インディ500には2位というのは存在しません。優勝がすべてなのです。
だから、琢磨はあそこで「仕掛けた」「勝ちに行った」のです。
あそこで行かなければ……レーサーじゃないでしょう。
琢磨、最高っ!
あなたのファンをやっていて、これほど嬉しい、誇らしいと思ったことはないよ!
だからやめられないんだよ、琢磨ファンはやめられない!
日本でももちろんですが、アメリカ本国でも、今回のアタックに関しては賛否両論だそうです。
だけど、賛否両論あってしかり。当たり前のことだとおもうんですよね…
最後に。
アイルトン・セナ……琢磨にとっての「ヒーロー」……が、かつて言っていた言葉があります。
『もしそこにある隙間に飛び込まないなら、あなたはもはやレーシングドライバーではない』かつてドライビングが危険だと周りから非難されたセナが言った言葉。
『なぜなら我々は勝つ為に争っているのだから』
私も教えていただいたのですけれど、あの時の琢磨は、まさにこの言葉通りだったと思います。
今回のレースは、インディの公式ストリームでダイジェストが見られます。こちらをどうぞ!
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=_O_pil-TKz0