『異世界居酒屋のぶ』(コミックス版)2巻です!
- 2016.06.30 Thursday
- 19:56
評価:
ヴァージニア二等兵 KADOKAWA/角川書店 ¥ 626 (2016-06-30) |
月刊誌の連載だから、年に2冊くらいのペースでしか出ないのかもしれませんが、ようやく2巻が発売されました♪
今回の表紙を飾るのは、「のぶ」の、お皿洗いのお手伝い・エーファちゃんです。
彼女は私のお気に入りキャラでございます。もともと、エーファちゃんは「のぶ」に忍び込んで、水の出る不思議な金具(=蛇口)を盗もうとしたのですが、それをしのぶに見つかってしまいます。ですが、自分が犯した(正しくは「犯そうとした」)「あやまち」を素直に認め、お店で償いをしたいと申し出ます。その後、しのぶの機転と信之(タイショー)の心遣いで、彼女は衛兵に突き出されることなく、お店のお手伝いをすることになりました。
エーファちゃん、とにかく賢い子なんですよ。原作でもそうですが、漫画版でもきちんと、それら描かれているのが嬉しい。
この2巻では、「のぶ」に集う、古都(アイテーリア)の主だったキャラが少しずつ顔を揃えていきます。
ハンス、ニコラウス、ベルトホルト、ヨハン=グスタフと姪のヒルデガルドに続き、ローレンツ(ハンスの父親で硝子職人)、その悪友であり親友のホルガー、教会に新しく赴任してきたエトヴィン助祭、古都の周囲に土地を持つブランターノ男爵、のちのち、何かと「のぶ」に食って掛かってくる「小悪人」ダミアン、3巻で描かれるであろう、ベルトホルトの「おさな妻」ヘルミーナもちらっと顔出ししています(ヘルミーナもかわいいんだ〜♪設定では16歳!ベルトホルトとは16歳差よ!)。
そして「のぶ」を異世界に繋いだ「白狐様」も登場。
これは、原作では「閑話」として書かれているのですが、よかったー♪ちゃんと漫画になると、やはり嬉しいものですね。
エーファちゃんが「のぶ」の裏口から飛び出し、現代の日本へ白狐を追って走り回るという場面。
「のぶ」の裏口は、現代の日本の某商店街に繋がっているんです。タイショーやシノブからは、
「絶対に裏口から外へ出てはいけない」
と固く言われていたエーファちゃんですが、タイショーがいつも「カミダナ(神棚)」にお供えしている「アブラアゲ(油揚げ)」を咥えて出て行った白狐を追いかけるエーファちゃん。
で、ラストのあたりで、白狐様とエーファちゃんが会話するんですが、その時に描かれる白狐様の姿は、左枠で紹介している「このマンガがすごい!」版の「異世界居酒屋のぶ」のマンガに登場する、美女だったりするんですねぇ。キャラクター原案・くるりさんの絵を、忠実に再現しているのが、ヤングエース版の漫画家・ヴァージニア二等兵さん。すごい美人に描かれてます♪
なにかバトルがあるわけじゃない。
異世界の古都に繋がった、日本の居酒屋で起こる、小さな物語を描いています。
面白いわー。これ。ホント、久しぶりにハマった小説&マンガでございます♪
ぜひ、ご一読あれ♪