さて、どうなるのか…
- 2017.04.25 Tuesday
- 17:50
5回目の抗がん剤投与の日が近づいている。
が、先週の再診の血液検査で、とある数値が平均値に戻っていないとのことで、とりあえずは一週間、様子を見ることになった。
5回目の前にある、血液検査次第で、投与するかどうかの判断をすることになっているのだが……さて、どうなるかな。
副作用は、相変わらずである。
現に今、いくつか出ているんだよね……しんどい…
でも、もう少しだから……うん。
5回目の抗がん剤投与の日が近づいている。
が、先週の再診の血液検査で、とある数値が平均値に戻っていないとのことで、とりあえずは一週間、様子を見ることになった。
5回目の前にある、血液検査次第で、投与するかどうかの判断をすることになっているのだが……さて、どうなるかな。
副作用は、相変わらずである。
現に今、いくつか出ているんだよね……しんどい…
でも、もう少しだから……うん。
都下某市に住む友人が車を出してくれるとのことなので、お買い物に連れて行ってもらった。
ひとりでは買い物できない、少し大きめのブツが欲しくて、ニトリへ……
平日昼間の店内は、非常に静かだった。
あれこれと見て回り、欲しかったものを吟味していく。
結構な買い物になったけれど、欲しかったもの、必要なものだったので、よしとする。
ついでに、数日前、かなり大きな買い物もしてしまったが、これも必要に迫られてしまったのがホントのところだ。
しばらくは、おとなしくしていることにしよう。
友人からは、とあるものを譲ってもらった。
今まで、手元になかったことが不思議なブツなのだが……これはセッティングをしないとならないので、後日、説明書を見てセッティングせねば……ちょっと手間かかるけれど、自分でやるしかない。
今日のランチは、この友人と一緒に食べた。
車を出してもらった&とあるものを譲ってもらったお礼に、今日のお昼代は私が持つというと、友人は、
「そんな気遣いは無用だって言ったでしょ(笑)でも、あんたがそう言ってくれたのは、ちょっとうれしいな。じゃ、今日はごちそうになるね。ホントにありがとう」
と、笑ってくれた。
いや、こちらこそ、いつもありがとう。
去年、私が入院していたときに、旦那さんとふたりで来てくれた。10年ちょいの付き合いになるのか。とてもお世話になっているのは確かなのだ。旦那さんもおおらかな人で、友人とは、とても仲良し夫婦なのである。
食事をしながら、病気の話やらなにやら……お互いにいい年齢だからねーと、苦笑い。
私の体調は相変わらず。手足のしびれがひどく、お買い物の間も、友人の腕につかまって歩いていた。
久しぶりに口内炎も少し出ているようだ。
ありとあらゆる副作用が出てきている。仕方ないんだけれどね。
寝る前に、処方されている、口内炎の薬を塗るか〜……
今夜はなんとか、眠れるかな。
療養中、時間だけはたくさんある。
なんとなくだが、活字に飢えている状態だったのかもしれない、書店へ行くと、文芸書や文庫の棚を見て歩いていることが多くなった。だけど、私は話題の作品には手を出さない。このあたりが非常に「ひねくれもの」だと思うんだが(苦笑)
前にも書いたかもしれないが、ライトノベルと呼ばれるジャンルは、今まで敬遠していた部分もあったけれど、でも、今はそういったものを読むことが増えた。月に2冊から3冊くらい、買っているかな、この数か月……(ライトノベルでも、はやりものとかアニメ化・実写化されたものなどには、ほとんど手を出さない……徹底している)。
今回、ご紹介するのは、『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』。
もともと、表紙が素朴で気になっていたシリーズだったが、やっと手に取った。現在は2冊目まで出ている。
とある雑誌編集部に勤務する奥谷理恵は、ある日、早朝からOPENしている小さな洋食屋を見つけた。
シェフは麻野という男性で、洋食屋「しずく」は、丁寧に作るスープが自慢のお店。彼と友人・慎哉が開いている店だが、早朝は麻野がひとりできりもりしている。
「しずく」のスープの虜になった理恵は、ここのところ、対人関係で悩み、大事なポーチも紛失してストレスを抱えていた(仕事柄、時間が不規則になるというのもある)。
そんな理恵のことを、麻野は見抜き、話しを聞いて、コトの真相を解き明かしていく。
決して、派手な事件が起こるわけじゃないんだけれど、読んでいると、
「ああ、わかるわかる。こういうのってわかるなぁ」
って共感できることも多いんだよね、このお話し。
理恵さんの同僚や上司、後輩、友人たちが登場するのだが、彼ら・彼女たちも、きっとどこかにいるであろう、ふつうの人たちというのもいい。
麻野さんのひとり娘・露(つゆ)ちゃんは小学校高学年で、彼女はとても気持ちの優しい、感受性豊かな女の子で、店にやってくる大人の気持ちを、どことなく感じることが多いみたい。
露ちゃんのおかあさん、つまり麻野さんの奥様は少し前に不慮の事故で亡くなっている。麻野さん自身も、重い過去を背負い、また、それらを含めてすべてを知っている慎哉くんも、また、事情が事情という……
その「事情」は、ぜひ、読んでいただきたい。
なんやかんや言って、私は食事が絡んだ小説を読むことが多いらしい(笑)
再診の日。
総合受付で受診表を引っ張り出して、そのまま採血室へ向かう。もう、どれくらい、採血されてるんだろうな〜……などと思いつつ。
すぐに呼ばれて、採血してもらって、いつもの外来へ行くと、中待合室の片隅に座った。血液検査が終わらないと呼ばれないので、まぁ、軽く40分くらいは待つことになる。持っていった文庫を読むことにした。
この数か月、とにかく、よく本を読む。もともと、読書は好きだったけれど……読書量はこの10年ほど、減っていた。ライトノベルに最初は抵抗があったけれど、とある作品がきっかけで、目を通すことも多くなった。
で、呼ばれたので診察室の中へ。
「うーむ……今日はね、白血球の数値が、いつもより低いんだわ」
と、先生。
白血球の数値が低いということは……怪我をしてはならない、風邪をひかないようにしなくてはならない……つまり、体調には気をつけろということなのである。
「なもんで、ナマモノ食べるの、禁止ね。怪我とかも気を付けて」
「うああああ」
骨髄抑制、まっただ中……だ。
確かに、ちょっと疲れやすいなとは思っていたんだけれど(疲れやすいというのも副作用のひとつなのである)。
「そういえば、実家に戻られていたんだっけ」
先生が不意に言った。事前に戻ることは話しておいたんだけれど……実家の話しを少ししたら、そこから、先生のご兄弟の話になって、実はちょっとした「ご縁」があることが判明。童顔の先生は、顔をほころばせて、
「いやー、面白いねー。繋がるもんだね」
と笑ってくれた。
ホント……この先生が担当医でよかったなぁって、ココロから思った。
一応、来週末に、5回目の抗がん剤投与の予約を入れてもらったが、この日の血液検査次第で、5回目をどうするか決めることになった。数値が上がらないと投与できないからね……とにかく、この一週間はおとなしくしていようと思った。
いくつか薬を出してもらったので、会計を済ませてから院外処方せん薬局へ。
処方せん薬局の薬剤師さんも、すっかり顔なじみになった方なんだけれど、私の薬を見て、すぐにどんな病気かわかったらしい。もともと、とある総合病院に勤務されていたそうで、そこでは、入院している患者のもとへ行き、薬を説明することも多かったそうで……なにかを思い出されたらしく、私の話しを聞いて、涙を流してくれた。こういう薬剤師さんは、初めてだった。
「なにかあれば、私たち薬剤師でもいいです、病院の先生や、療法士さんもいらっしゃいます。ひとりで耐える必要はないんですよ。遠慮なんていらないんです、お話しに来てください。自分の中にしまいこんでおく必要はないんですよ。本当に壊れてしまいます」
この言葉が、すごく……うれしかった。
……疲れてるんだよな、実際。
昨日の夜から一度も目を覚まさないで、睡眠導入剤すら飲まず、今朝までぶっ通しで眠っていたんだから。
もしかして、実家でも色々、気を遣っていたのかもしれない……
薬局を出ると、もうお昼だった。
本当は渋谷に行きたかったが、途中で身動きできなくなることが怖かったので、週明けに行くことにした。
週明け……ああ、また療法士さんに話しをしに行こうかなぁ……
今週末の再診が控えているので、実家から、かながわのマンションへ戻る。
新幹線に乗るのだが、北陸新幹線が開業したおかげで、すっかり、ダイヤも変わってしまった。慣れないんだよなぁ、これが。
それでも、まぁ……自分は終点の東京まで乗ればいいので、あとは停車駅をできるだけ減らしたい……特に今の状況では。
車輛カラーも、なじみの色とは随分違うし……これはこれでかっこいいんだけれどさ。
平日昼過ぎだというのに、新幹線、けっこう混んでいた。
結局、指定席は買えず、時間のタイミングもあわなかったため、仕方なく自由席に並んだのだが、なんとか座ることが出来た。
窓際の席に座り、そのまま目を閉じる。
正直、あまり体調はよろしくない。手足のしびれが酷い。それでも、嘔吐感やめまいが出ていないのが幸い。
買っておいたホットコーヒーを口にして、またうとうとする。電車の中で寝るというのはほとんどないのだが……
終点、東京駅。
ホームに降りた途端、呟いた。
「暑い……!」
中央線に乗り換えて、都内を横断、新宿へ。
本当は途中で立ち寄りたいところもあったので、少し考えたのだが、やっぱり体調が優れないので、そのまま、私鉄に乗り換えて(これも座席指定の特急)、とっととマンションに戻ることに。また週が明けたら、都内へ買い物に出てくればいい。
それにしても、やっぱり都内は人が多いわね……
病気療養中とはいえ、仕事を休んでいることにちょっと、後ろめたさを感じているけれど、でも、これについては療法士さんからも言われている。
今は、のんびりしてもいい時なんだ、と。
まだどこかで、今になっても、遠慮しているところ、あるんだろうなぁ……(ため息)
4回目の投与を終えたその日、そのまま東京駅から新幹線に乗って実家に戻ってきた。
やっぱりね、副作用がかなりきつくて……ひとりでいるのにも限界を感じた。本当は、実家に戻るのもちょっと……憚られるのだが、でも、素直に助けを求めるのも、娘としての「役割」なんだろうなって思って。
抗がん剤って、治療をしているのに、むしろ却って身体的にも、精神面にも、ものすごい苦痛を感じる……しかも、回数を重ねるごとに……という、ある意味、矛盾したことをやっていることになる。
私自身、副作用がかなり強く出るので、回数を重ねるごとに薬も体内に蓄積されていくから、正直、言葉を絶するくらいにしんどい。
何度も書いちゃうけれど、これは経験者じゃないとわからないことだよ、真剣に。
実家に戻ってから、ずっと……特に何もするわけでもない、のんびりさせてもらっている。
副作用が強く出ている時、母は足をマッサージしてくれた。
私は……マッサージをしてもらいながら、とうとう泣いて、母に訴えた。
「ホントはね、しんどかったの。辛かったの。でも、それを見られたくなかったんだよ……」
私が泣きながら呟いていることを、母は、
「うんうん……そうだよね…」
と、相槌をうってくれながら聞いてくれた。本当は、母だって……泣きたいと思う(というか、実際に泣かれてしまった)。
「だから、今まではうち(実家)に戻るのを遠慮していたんだけれどさ……でも、もうさすがに限界で……ごめんね……」
「大丈夫だって。おまえさんね、強くなったよ」
母は絶対に「頑張れ」「頑張っている」という言葉は口にしなかった。それが、ありがたくて。
「ひとりでずっと、耐えていたんだもんねぇ。こっちの都合で、手術の時以来、おまえのところに行けなくて、お母さん、申し訳なくて……ごめんね」
もう、これだけでダメだった。
母曰く、遠くで苦しんでいるより、実家にいてくれているほうが、心配の度合いが違うという。
私自身も、そばに誰かがいてくれるというだけで、気分的に違うし、ごはんの心配をしなくていいという……本当にありがたい。
ホントに、家では何もしていない。
やっていることといえば、留守番だけだ。
父と末弟は仕事へ行ったり、畑に行ったり。母も、近所の農家さんへお手伝いへ行くことも多く、超高齢の祖母と一緒にお留守番。祖母もデイサービスへ行くと、ホント、昼はひとりで実家にいてテレビを見ている。お昼には母が必ず、戻ってきてくれる。なにかあれば、携帯に連絡すればいい。
ご近所さんには、特に私のことを話していないので、まぁ、そのあたりはうまくごまかしながら(苦笑)。
こういう時でないと、実家に戻らないというのもある……次回の投与が終わったら、また戻る予定だ。
風が強い中、最寄り駅から各停に乗って、とある駅で降りる。
数年前、この駅の裏手にある某企業で仕事をしていたことがあるのだが……しばらく降りていないだけで、駅の中にあるお店なんかも随分と様変わりしていた。
駅ビルを出て、緩やかな坂道を下り、その某企業の前を通ると、会社の名前の一部が変わっている。でも、この会社に戻ってくることはないだろうなぁ……
大きな四つ角を横断して、某ビルの中にあるという、とあるお店。
医療用ウィッグや帽子などを取り扱っているお店だ。
抗がん剤の副作用のひとつ、脱毛。
暖かくなってきたとはいっても、眠るときは寒くて、帽子をかぶらないと……あとは、外を歩くときに必要なんだよね、帽子。
外を歩く時は、ストールなどをうまく利用したりできるけれど、家にいる間や寝るときには、やはりそれなりの帽子が必要だと痛感。ひとつだけ持っているんだけれど、もう2〜3枚くらい、欲しいなぁと思って。あと、頭皮を守るためでもある。
それなりのお値段はするんだけれど、やはり、医療用帽子はうまくできているし、いろんなカタチも色も揃っている。もちろん、医療用ウィッグの選択肢もあるのだが、私はそれは最初から視野には入れていなかった。医療用ウィッグは、よくできてるけれど高価だし……仕事も、特に人前に出るものではないので。
お店のスタッフさんに、私が着ている服を褒めていただき(いつものエスニック調なんだが……)、にぎやかに帽子を選んでもらう。
タオル地、コットン……カラー、デザインなど。いろんなの、あるんだねぇ。
購入したのは3つ。そこに、頭皮を洗うための特殊なシャンプーを購入。そこそこの出費。
しっかりしたお店の紙袋に入れてもらう。なかなかシブい色だ。
今年の夏は、これらの帽子にアタマを守ってもらうことになる。
少しくらい、楽しんじゃってもいいよね。
ようやく、ようやく暖かい日が来た。
スマホ片手に、いつものお散歩へ行く。
金曜日に抗がん剤投与が待っているので、動けるのは実質、明日までだ。その間にさくらが咲いてくれればいいなと思っていたが、この数日で、だいぶ花が開いてくれた。気温も高い今日は、だいぶ気持ち的にもラク。体調も悪くはない。ただ、手足のしびれがずっと続いている。スマホを持つ手も、気を付けないと滑り落としてしまいそうになる。
ゆっくり歩いて、線路沿いにある公園と学校、そして、大きな団地のあたりを目指した。この周辺では、さくらの樹が並んでいる場所で、毎年、楽しみにしているところだ。
「おー!咲いてる!」
団地の間の道路、両脇にさくらがあるんだけれど、だいぶ咲きそろってる。
立ち止まり、見上げて、小さく……呟いた。
「今年も、会えたねぇ…」
そうだよ、今年もやっと、会えた。
そばにあった木のベンチに座り、さくらを眺める。
去年の今頃、私は何をしていたのかしら……
こんなにのんびりした日を過ごしていることに、少し後ろめたさを感じたりもしているけれど。
だけど、今は……病気と向き合っていかないといけない時だ。
涙が出てくる。
ダメなんだよなぁ…最近、さらに涙もろくなっているんだよ。
治療を続けていれば大丈夫だよと、ドクターからも言われているけれど……怖いんだよ、やっぱり。
なんなんだろうね、今の気持ちって。うまく言葉にできないのが、もどかしい。
また療法心理士さんと話しをしてきたほうがいいかなぁ……
誰かに、話しを、聞いてほしい。
「……帰るかね」
座っていたベンチから立ち上がり、来た道を戻る。
ゆっくり、ゆっくりね。
焦っても仕方ないもんねぇ。
月曜日、早朝。着替えて、てくてくと最寄り駅へ歩く。
今日から新学期・新年度のスタートというところも多いから、駅にはリクルートスーツを着た人たちもちらほら。
というか、スーツに「着られている」感が抜け出せないフレッシュマンというのか(笑)、靴もカバンもピッカピカな若い人たちが、駅のホームなどに見受けられた。スーツが身体に馴染んでくるのは、もう少し先かな。でも、馴染むころには、夏の気配が来るのかもしれないなぁ。
ラッシュから少しズレて、余裕ができたホームで急行電車を待って、そのまま電車に乗り込む。
窓の外は春の日差し。ようやく、暖かくなってくるだろうな、という期待感。
アタマの中で今日のスケジュール整理。体調と心理的なことを考慮して、今日は行く場所は2か所だけと決める。もし、具合が悪くなったら、無理をせずに帰宅する。これ、今の自分には鉄則だ。
私鉄を乗り継いで、いつもの都内某所へ向かう。大好きな場所、久しぶりに来た。
着ていたコートをとって、腕にかける。暑くなってきた。ここは桜の名所なんだけれど、今年は桜の開花が遅い……とはいうものの、だいぶ咲いている。それでも三分咲きくらいかなぁ。青空に、ほんのりピンク色の桜の花。今年の桜って、少し白が強い気がする。
何も考えず、敷地内をゆっくり歩く。
広い場所なので、のんびりできるのがいい。
プランターに植えられたチューリップが咲いていた。きれいに手入れをされているみたいだ。チューリップって、いろんな品種があるみたいだけれど、やっぱり、シンプルなカタチと色が好き。かわいいよね。色によって花言葉が変わるそうだけれど……
少し小高い場所にやってきた。
ここからは、広い敷地が見渡せる。桜が咲くと、見事なんだけれど……残念ながら、今年はもう少し先みたい。見たいなって思ったけれど、今週末には抗がん剤投与が待っているから……観にくることはできない。
静かな敷地内……ここはいいところだ。落ち着くから。
そういえば、私が最初に都内で暮らした街のそばにも桜の名所があった。あそこは何度か見に行ったけれど、ホントにすごかったなぁ。きれいだった。
名残惜しいけれど、次の場所へ移動。
来た道を戻り、電車を乗り継ぎ、もうひとつの目的地へ。そこでの用事を済ませると、お昼を少し過ぎていることに気付いた。
少し考えてから、とあるところでご飯を食べていくことに。
体調は大丈夫みたい。手足のしびれはあるけれどね……
心理的な部分も、まぁ、なんとかなったみたいだ。
帰りは、特急で帰宅。
帰宅して、こまごましたことを済ませて、落ち着いてから……これを打ち込んでいるんだけれど、眠くなってきたよ……
さすがに……眠いわ…
……寝る…
今年もこの日がやってきた。
4月2日は自分の誕生日だ。
毎年、誰に祝ってもらうわけでもなく、静かに過ぎていくだけ。
誕生日っていうと、ちょっと……過去のことで「ひっかかっていること」があり(自分のこととは限らない)、心が痛むこともあるけれど、でも、まぁ、自分が生まれた日っていうのは、それでも、なんとなく、特別な日ではある。
今の自分の励みになれば…と思い、ランチタイムはちょっと贅沢してきた。
と言っても、お値段的にはかなりリーズナブルで、それでいておいしくて、ちょっとだけ、贅沢な気分になれる。
長期で仕事を休んでいる故、あまり贅沢はできないけれど、今日くらいはいいだろう。
人生、折り返し地点(少し過ぎたかも)。
まさか、ここにきて、こんなことになるとは思ってもいなかったけれど、これも私の人生なんだろうね。
本当に何が起こるか分かったもんじゃない。
今はとにかく、療養と治療である。
……………。
そういえば、とある雑誌のサイトにあった「漂流郵便局」。
これ、少し前のNHK総合で見た覚えがある。
手紙の内容は様々で、亡くなった家族へ宛てたものや重く暗い内容もあったし、将来の自分へ向けたもの……そして、自分が過去に出したであろう、手紙を探している人たちも、番組で紹介されていた。
これね……なんかね……胸に、ぐっと来たんだ、番組を見ていて。
今の世の中、言いたくても言えないことがある。
亡くなった人に言いたいことを抱えている人もいるだろう。
そういった相手に宛てた「手紙」が届く場所。
マンガや小説に登場するような郵便局が実在する。
今の私だったら……誰に宛てるだろうか。
過去の自分、未来の自分……亡くなった祖父、祖母…
それとも、永遠に想いが届くことがない、あの人へ……
久しぶりに、直筆で手紙を書いてみるのもいいかもしれない。
漂流郵便局って、今の時代には、必要なのかもしれないね。
ある意味、優しい場所なのかも。