痛いよー…

  • 2017.09.30 Saturday
  • 23:40

身体のあちこちが痛い。

特に痛いのは、両手首から指先にかけてが痛い。うっかりして、手を床につこうものなら、悲鳴を上げるくらいに痛い時もある。

仕方ないとはわかってはいるけれど、でも、痛くて仕方ない。

時々、頭痛にも響いてしまう痛み……仕事も再開する予定なのに、こんなことで大丈夫なんだろうか……

勤務先との話し合いは、行った当日に最終的に詰めることになる。

 

何度も書いているけれど、経験者にしかわからない、痛みっていうのがある。

身体的にも、精神的にも……経験してみないとわからないよ。

こうやって文章に書いていると軽く感じられるかもしれないが……この辛さは、ね。

だからこそ、この苦しみ、しんどさは、ほかの人には味わってほしくない。

本当に……苦しいから。

手術の痛み、その後の化学治療の辛さとか……そして、今に続く副作用とか。

 

この痛み・つらさなどがわからないのに、軽々しく、

「病気になったのは、あんた自身の不摂生」

とか、平気で言う輩がいるのは、本当にどうにかならんのか?

病気やケガっていうのは、なりたくてなるわけじゃないだろ。ほかにも、色々、心ない言葉をぶつけられているのだがまぁ、こういうことを平気で言うヤツは、ニンゲンの器が小さいなと思っている。

こういうことを言うヤツがケガをしたり、病気になっても、私は優しい言葉なんぞ、かけてやらないけれどね。

 

病気になったのは、私の運命だ。

だったら、それをちゃんと受け止めて、真摯に病気と向き合っていくのが、今の私が一番にやることじゃないかな。

 

ほかの人には言えないから、こういう形で愚痴るけれどさ(笑)

炭酸水。

  • 2017.09.30 Saturday
  • 22:09

病気をしてから、特に体質が変わったとか、そういうものはないんだけれど……ああ、蕁麻疹はちょっと変化なのかもしれない

あと、この数ヶ月、特に気に入って飲んでいるのが、炭酸水。味がしないやつとか、ほんのりレモン味がついているけれど、糖分は入っていないもの。これが妙に気に入っていて……

個人的に好きな水は、南アルプスの天然水で、これを常温と冷蔵庫に入っている分と分けてある。場合によっては冷たすぎるとおなかを壊してしまう(胃腸が弱いんです…)ので、そのときの体調を見極めて飲まないと大変(笑)でも、炭酸水は冷蔵庫に入れてある。

南アルプスの天然水でも炭酸水バージョンが出ていたこともあるが、今はいわゆる自社ブランドのものを愛飲している(主にセブンアンドアイホールディングス)。

しゅわしゅわ〜っていう、あの口当たりがスッキリするというのか…あれがいい。

 

そういえば、時々、私が出かける某スーパー銭湯には、炭酸泉というのがある。

一見、何の変哲もない透明度の高いお湯なんだけれど、身体を沈めると、細かい気泡が身体にまとわりついてくるのだ。

あれがけっこう気持ちよくて…温度もそれほど高く設定されていないので、少し長く湯につかっていても、のぼせるということがないんだよ。心地いいんだよなぁ、あれ。

 

皮膚科の先生に処方してもらった薬を飲む。

今日から、また違った組み合わせの薬だ。効いてくれるといいんだけれどなぁ(でも、かなり強い薬だから眠気が来るのよね……)。

 

炭酸水を少し口にして……おやすみなさーい。

怖いものだらけ。

  • 2017.09.27 Wednesday
  • 00:01

あんまり細かく書くと長くなるな……

 

素直になりたいところだが……性格の問題なのか、何かをお願いする時には、ものすっごい勇気がいる。

どうしても……というものがひとつ、あるのだが、これがなかなか口に出せない。

もう数ヶ月経つので、いい加減にしたいところなのだけれど、やっぱり素直になれない。

 

あーあ……手元に、たまる一方なんだよなぁ……

時間や季節は過ぎちゃっているし……

本当にどうにかしたいんだけれど……やっぱり、周囲が怖い。

 

相変わらず、SNSは性格に合わないようで、必要最低限のことしか、呟いていない。

TLを見ていると、イライラしてくるのも、相変わらずだ。

今の病気をしてから、呟く回数がぐっと減ったのは事実。

面白いと思う反面、一度に情報量が入ってくるのが疲れてしまうというのもある。

 

怖いんだよ、やっぱり。周囲が怖いんだよ。

自分がやりたいことをやって、周囲からあーだこーだ言われるのが、もう散々だ。

 

………。

 

……本音を書いてしまったら、自己嫌悪になるのは目に見えているので、やめておこう……

でも、いつか爆発しそうで怖い。あまり抑えつけるのもよくないことは重々、承知しているのだが、今、書いてしまったら、本当に凹む、落ち込む。これ以上、そうなりたくはないわ。

 

疲れているかな……今夜は薬を服用して寝よう……

「あやかし」は、甘辛い味付けが好み?

  • 2017.09.24 Sunday
  • 08:44

この作品は『異世界居酒屋のぶ』に引き続いての、私的な「ヒット作」だと思っております(笑)

あっという間に既刊を揃え、なおかつ、コミカライズ版もしっかりゲットしてしまった……作品です。

『かくりよの宿飯』シリーズといいます。

 

亡き祖父の能力を受け継ぎ、「あやかしを見るチカラ」を持った、料理好きの女子大生・津場木葵(つばき・あおい)は、「天神屋」という宿の大旦那である鬼神に攫われてしまった。

葵がやってきたのは「隠世(かくりよ)」と呼ばれる世界で、天神屋は大旦那が中心となっている、あやかしたちのための温泉宿。

そこで、椿の祖父・史郎が残したとんでもない額の借金のカタとして、葵は大旦那に嫁入りしなければならないという。

もちろん納得できず、嫌がる葵は、天神屋で働いて借金返済をすると宣言してしまったのだが……

 

 

いろんな「あやかしもの」「異世界もの」がありますが、個人的にはあまりドロドロしたものは好きではないんですよね。単純明快で、気楽に読んでいたいというのが一番なんです。

この『かくりよの宿飯』シリーズは、たまたま、表紙に惹かれて、ぱらっと立ち読みして気に入ったもの。これ、私がハマるパターンです(笑)『異世界居酒屋のぶ』もそうでしたもん。

最初は、6冊もあるのか……と思ったのですが、読んでいるうちに気にならなくなって、全巻揃えて(まだ続いています)、コミカライズ版もあるとわかって、すぐに書店へ走った……(笑)

この物語の主人公・葵は、その不思議な能力を気味悪がった実の母親に育児放棄され、その後、施設で育ち、少し大きくなった時に、祖父・史郎が迎えに来てくれてからは、祖父と一緒に暮らしていました。が、このおじいちゃんっていうのが、とにかく「破天荒」「自由人」(笑)葵よりもあやかしを見るチカラが強く、現世(うつしよ)と隠世を自由に行き来できていたようで……大酒飲みで、若い時から好き放題、日本のあちこちにお妾さんや子供たちを残していたとか。だから、亡くなった時は集まった親戚中のものから、厄介払いをされたようで……でも、呆れながらも、葵にとっては、大事な祖父。彼女を守ってくれた人でもあります。

ですが、大旦那様が言うには、あやかしたちの間でも、おじいちゃんは有名人。彼を嫌うあやかしも少なくはありません。

その中で、葵は得意である「料理」で、少しずつ、天神屋のあやかしたちと交流していくことになります。どうやら、葵の作る料理は、あやかしたちの「疲れ」を癒すチカラがあるみたいです。

 

登場人物(?)は、ほとんどがあやかしたちで、ふだんは人間形態をとっていますが、しっぽがあったり、目の色が違ったり……

最初こそ、葵を嫌っていた天神屋の従業員たちですが、いろんなことを経て、なんやかんやと葵とつながりを持っていきます。

個性豊かなあやかしたちと、葵のやりとりが、けっこうおもしろいんですよ。

 

これを読んでいて、ふっと思ったのが「自分の居場所」。

葵は、その不思議なチカラのせいで、現世でもあまり人付き合いはないみたい。小さい時の「トラウマ」が、今の彼女を苦しめる場面もあります。

隠世へやってきて、自分の居場所を見つけられずに逃げ出そうとした彼女ですが、あやかしたちと交流していくうちに、天神屋が自分のいるべき場所なんだと……思うようになっていくのです。

 

……自分の居場所、か……

ちょっと、葵がうらやましいかもしれません、ね。

興味あるもの…?

  • 2017.09.22 Friday
  • 22:45

今は何かに打ち込む……というものが見つからない。

前にも書いたけれど、無理して探さなくてもいいかな、とも思っている。それは、変わらない。

でも、どこかで、何かを焦っているのも……事実だ。

前のめりでせっかちな性格故、どうしても悪いほうへ、悪いほうへと考えてしまう。

 

何かを焦っている。

 

もう、何も考えたくないのになぁ……

好きなことを、好きなだけ、やってみたいのになぁ。

ひとり飲みも悪くはないです。

  • 2017.09.18 Monday
  • 12:16

久しぶりにコミックスレビュー。

最近のお気に入りマンガ『ワカコ酒』です。最新刊が先日、発売されました。

 

都内の某会社に勤務する村崎ワカコ。

酒飲みの舌を持って生まれた故、今夜もひとり、おいしいお酒と肴を求めて街を行く……

 

実写ドラマにもなっているようですが、実写は随分とテレビ版としての手が入っているようです。

基本的な構成としては、マンガはページ数としては4〜6ページという短めのもので(場合によってはもう少しあったりします)、ひとつのおつまみにこだわり、ワカコが色々なお酒(ビール、日本酒、焼酎、ワインなどアルコール全般扱います)を飲みながら、語る……というもの。

これを読んでいると、飲みたくなってくるという……(笑)ある意味、罪作りなマンガでもあります。

作者である、新久千映(しんきゅう・ちえ)さんご自身も、お酒大好きという方だそうで、取材と趣味を兼ねて(笑)、担当さんと飲み歩くこともあるようです。主人公・ワカコは広島出身という設定ですが、新久さんご自身が広島出身のようですね。

 

ところで、このマンガの中で紹介されている「おつまみ」に「イナゴの佃煮」があります。

えー……昆虫食と言われますが……これ、このマンガの中では「おかエビ」という名前でも紹介されているんですよね。そんなの、ちっとも聞いたことがないぞ…と私は思っているんですが、ちょっと調べてみたら、そう呼ばれてもいるそうで……このマンガを読むまで知らなかったなぁ……

 

ワカコが勤めている会社は、どうも携帯電話・スマホを販売するお店のようで……彼女が所属している部署には個性豊かな人たちが集っています実写ドラマ版からの逆輸入キャラもいるみたい。

どちらかというと、ワカコは会社ではおとなしく、黙々と仕事をこなすタイプのよう。指導している後輩くんもいます。時には、部署のみんなと一緒に飲みに行くこともあったり……お酒好きということを除けば、ふつうのOLさん……ですね。一応、お付き合いしている彼氏もいるようですが、お酒の楽しみ方が違うようで(笑)、積極的にはお付き合いはしていないみたい。顔ははっきり出てきません。

 

決して派手なことが起きるわけじゃないんですが、このマンガを読んでいると、ふらりと飲みに行きたくなる……そんなマンガです。

世間体。

  • 2017.09.17 Sunday
  • 15:16

今の病気をしたとき、とある人に、

「この先、あんたは好きなことをしていけばええんよ」

という言葉をかけられた。

 

未だに、私はこの言葉の意味が、半分、怖いと思っている。

 

好きなこと……か。

 

行きたい場所にも行けず、来るなとまで拒まれたこともある。

住み分けっていうのは大事なことだとは思うけれどさ。

 

私は周囲が怖いんだよなぁ。周囲の目が怖いんだよ。

自分が好きなことをして、良かれと思っていたのに、それが逆に周囲に迷惑をかけたり、妬まれたり……もう、散々なんだ。

詳細を書くと長くなるから割愛させていただくが、どうして、ここまで気を遣わないとならんのだ…と、思うこともしばしば。

そもそも、なんで私がターゲットにならないといかんのだ……ということが数年前にあったため(これについては確かに思い当たる節もあるのだが、それ以上に酷いことをされたと思っている)、それ以来、周囲にかなりビクビクしながら過ごしている。

いつまでも根に持つのは、決していいことではないのだが、どうしてもアレだけは許せない出来事である(ああ、思い出しちゃった)。

 

自分の好きなことをすることによって、周囲に迷惑かけるということもあるってことは、事実だと思うよ。

そんなことを気にしていたら、身動き取れないって?

ああ、そういう意見もあるね。

 

置かれている立場は人、それぞれ。十人十色。

だから、いろんな考えがあっていいわけだよね。

 

私は周囲が怖い。

 

納得できないことも多々、あるけれど、世の中、そんなもんなんだろう。

 

好きなことをだけをして、生きていけるわけがない。

 

会いたい人はたくさんいる。

だけど、私は、その人たちに会うことすら、怖いのだ。

 

私はそんなに強いメンタルを持っているわけではない。

強くはないのだ。

 

モノの言い方は、人それぞれ、十人十色。

 

気を付けても、気を付けても、ボロが出る自分は、やっぱり生きている価値なんて、ないんだろうな……

正直な気持ち。

  • 2017.09.13 Wednesday
  • 20:38
うた仲間のR氏から、同じうた仲間のTくんが、病気療養に専念することを聞いた。
状況はあまりよくないらしく(一応、病名は聞いた)、とりあえず、一旦、うたうことを休むという。
最初に聞いた時、あまりのことに思わず声を出してしまった。
「ホントに?」
「うん。すごく残念だ…」
と、R氏。もちろん、私も非常に残念に思う。
Tくんは、いくつかのライブで一緒にうたわせていただいた人であり、また、彼に誘われてとあるライブにも出演させてもらったという仲。
私が今の病気が発覚して、抗がん剤治療に入る直前、某所で偶然会った時には、
「しっかり治療してきてくださいよ。またうたいましょう。待ってるから」
と、言ってくれたっけ。
うたは上手いし、パフォーマンスも最高、茶目っ気のあるTくん。
まさか、こんなことになろうとは……Tくん、治療、大変かと思うけれど、どうか前向きでいてほしい。
私はおかげさまで、なんとか生命を繋いでもらって、ここまで来たよ。まだまだ先の長い病気だけれど、お互いに前を向いて、治療、続けようね。
いつか、また、Tくんのうたとパフォーマンスが見られること、楽しみにしてるよ。


……とはいうものの、私自身は、まだ、この先、うたうことを戸惑っている。
無理はしないで、ゆっくりでいいんだよと、とある仲間から言ってもらったが……でも、ずっと、心の中に引っかかっていることがある。
精神的なストレスを抱えないようにしているが(主治医と診療カウンセラーさんからのお達し)、ずっとひっかかっていることがあってね。
色々、相談させてもらいたいのだが、なにせ相談するにも相手がいる。その相手についてが……どうしても、まだまだ……難しいんだよね。お時間をいただいて、話しをさせてもらいたいのだが、そのことを素直に言い出せないでいる。なにしろ、相手がいることだから。
「時間を作って、お話ししましょうね」
という、その相手からのコトバを信じて、待っているけれど、早数ヶ月経つが、未だに実現されていない。
それでも、私はそのコトバを信じて待っている。早く会いたい、相談したいし、話しもさせてもらいたいのだが……どうなることやら。わかってくれているのかなってちょっと不安になっている。


相変わらず、身体的には、指先の関節痛と手足そのものの痺れがある。
ついでといってはナンだが、蕁麻疹も併発しているので、処方してもらった薬が再び、増えた。
表向きは、だいぶふつうに見えると思うけれど、でも、まだまだ……先の長い話し。今は、月に一度の再診が頼り。前回も血液検査でチェックしてもらったんだけれど、腫瘍マーカーは落ち着いているそうだが、肝機能の数値が相変わらず悪いようだ(とはいっても、すぐに入院とか、そういう問題ではない)。
疲れやすさもあるし、歩いているうちに、足のつま先が痺れと痛みが増してきて、最終的には歩けないくらいになる(足首にまで痛みが広がる)。体重は、去年の今頃とは12キロ近い差があって、今のほうがずっと歩きやすいのだが……
指の関節痛も相変わらずだ。
あと、時々だが、悲鳴を上げるくらいに、全身のあちこちに痛みが走る。ホントにしんどい。


どんなに明るくふるまっていても、怖いものは怖い。
正直に書いてしまうと、転移・再発がないとも限らない。
そうならないように……真摯に病気に向き合っていかないとならないのだ。
これからも、ずっと。
なりたくてなった病気ではないよ。
誰がこんな病気になりたがるものか。
その立場になってみないと……理解できないものだと思うね。
生死に係る病気になった人でないと理解できないと思う。
一瞬でも「死」というものを意識した……あの時の気持ちは、その立場になってみないとわからないものだろうなぁ。


でも、私は、この先も、明るいがん患者でいたい。
これって、悪いことかしら?

面白かった〜♪

  • 2017.09.08 Friday
  • 20:52

やる気が起きないという、現実。

本当に、ずっと家に閉じこもっている状態なんだけれど、さすがにこれじゃまずいかな……と思った。

それに、数日前に渋谷で友人と飲んだときも、その友人は、

「引きこもってばかりじゃダメだよ。体調にもよくないし、精神面でも落ち込むばっかりだよ、それじゃ」

と、心配してくれたこともある。

ネットで少しあちこちサーフィンしていて、ふと思い立ったのが、上野公園の周辺だ。

首都圏に暮らして14年ちょい。なかなか、都内の名所ってあんまり行ったことがないな……というのもあった。先々月には、鎌倉市へ行ったけれど……あれ以来、出歩いてはいない。

上野公園の周辺には博物館とか美術館とか集まっているから、なにか面白い展示でもやっているかな〜と思って、ちょいちょいと見ていたら、国立科学博物館で『深海2017』というのをやっていることに気づいた。

「あー、そういえば、NHKでも連動していたんだっけ」

NHKスペシャル「ディープ・オーシャン」シリーズと連動しているはずだ。テレビで観たっけ。8月中は、子供たちの夏休みで混み合っているのは簡単に想像できたから、あえて避けていたんだ。

天気予報を見ると、どうやら今日は雨の心配もないみたいだし……行ってみるか。思い立ったが吉日だ。

というわけで、電車を乗り継いで、上野恩賜公園に向かった。

 

JR上野駅を降りて、公園入り口にあるチケット販売ブースで、常設展と『深海2017』のチケットを購入。

久しぶりに暑い……でも、いい風が吹いてくる。

小学校の修学旅行以来じゃないかな、国立科学博物館。まずは常設展の方へ行ってみた。

ご存知の方も多いと思うけれど、国立科学博物館ってけっこう広いんだよね。パンフレットを手にして、入口の椅子に座ってから、どうしようかとにらめっこ。相変わらず、無理はできない。去年の今頃との体重差は13キロ近くあるから、歩くのには今のほうがずっと楽なんだけれど、やはり手足の痺れがどうしても出てきてしまう。実際、歩いていると、足の土踏まずからつま先にかけてが特に痛くなってくるし、痺れてくる。

まぁ、全部見て回るのも無理があるだろうと思ったので、行きたい場所を絞ってみた。


まずは、シアター36〇(さんろくまる)。

その名の通り、360度、ぐるっとスクリーンになっている、球体の映像室。6分くらいの映像を2本、組み合わせて上映してくれる。もとは2005年に開催された「愛・地球博」で使われていたもので、それを国立科学博物館へまるごと引っ越したものだとか。今月は「恐竜の世界–化石から読み解く–」と「人類の旅–ホモ・サピエンス(新人)の拡散と創造の歩み–」の2本立てだ。

「おおおお……」

天井から足元まで、音と映像が駆け巡る。独特の浮遊感などが味わえるのだ。これはSF好きにはたまらない構造(笑)一瞬、気持ち悪くなってしまうかもしれないが、すぐに慣れる人は慣れると思う。

わずか10分弱の上映だが(たぶん、ヒトが耐えられる限界の時間がコレなんだろうね)、すごい迫力があった。

その後、渡り廊下を移動して、常設館のひとつ『地球館』へ。

それぞれの階で展示されているテーマが決まっていて、自由に出入りできる。特に導線などはないので、自由に館内を歩き回れるというのも嬉しい。薄暗い館内なので、気を付けながら歩く。小学生の社会科見学とか、幼稚園の子たちの見学もあって、賑やかだ。意外と見学者が多い。それでも、スタッフさんにお伺いしたところ、夏休みの先月はすごいことになっていて、今はそれに比べたらずっと、人は少ないんだとか。

時々、片隅にあるベンチや椅子に腰かけながら、私もあちこち、歩いてみた。人間はどうやって誕生したのかとか、生物の進化、自然と生命の関わり……そのほかにも、科学や技術の進歩……途中で、ゼロ戦の実物や「はやぶさ」の実物大模型とか……などなど、盛りだくさんの展示物。個人的には「はやぶさ」が持ち帰った「イトカワ」の粒子のサンプルを見ることができたのが嬉しかったな。
あ、「おおすみ」を打ち上げたロケットランチャーは、今、お色直し&メンテナンス中なので見学できなかった。残念。今月半ばには見学も再開されるとか。

「ふ〜……」

絞ったところを見て回り、一旦、中庭のようなところへ出た。青空が広がってる。
水分を補給してから、いよいよ特別展へ。

入口で、音声ガイドの機械を借りることが出来る(有料)。せっかくなので、借りることにした。ちなみにナビゲーターは、タレントの中川翔子さん。しょこたん、嫌いじゃないので、これは嬉しかったな。

しかし!!

平日だというのに、なんだなんだ、この混み具合は!!すごい人、ひと、ヒト!!

なかなか展示物を見ることが出来ない!(涙)

それでも、人ごみに負けず(笑)、なんとか展示物を順番に見ていくことに。時々、音声ガイドのスイッチを入れて、しょこたんの案内や国立科学博物館の職員さんの説明を聞く。ダイオウイカとかグソクムシとか……標本があったよ〜!ほかにも、深海に棲む発光する深海魚やらなにやら……とにかく、標本の数がすごかった。よくこれだけ集めたよな〜っていう。

あと、しんかい6500の模型(これはさすがに原寸大ではなかった…)とかも面白かったな。

 

なんとか展示物を見て回り、最後にグッズ売場もちょこっと見て回る。

最初の入口にもミュージアムショップがあって、そちらを見ていて気付いた。

「古代アンデス文明展?」

10月21日からの特別展のポスターがあった。前売りチケットが発売中とのこと。ちょっと気になるなぁ。

ミュージアムショップの中をうろうろしながら考えて、思い切って前売りチケットを購入してみた。こんなこと、初めてだわ。

 

その後、国立科学博物館を出て、少し木陰で休む。時刻は13時30分ちょっと過ぎ。

この周辺には、ほかにも国立博物館とかせ国立西洋美術館、上野動物園とか……色々ある。天気もいいし……時間はまだある。体力的にはまだ大丈夫。とはいうものの、若干の痺れはでてきているんだけれど……あとは、お財布と相談……

「よし、行ってみるか」

そう、これまた小学校の修学旅行以来の(笑)、上野動物園へ!

いわゆる「正面入口」から中へ……私が大昔に来た時とはもう、全然違うんだろうなとは思ったけれど、でも、動物園そのものも久しぶりだ。

まずは、ジャイアントパンダ館へ。これはやっぱり行かないとね。

でも、ご存知の通り、シンシンはただいま子育て中。で、展示されているのは、オスのリーリー。運動場にいるとのことなので、静かに進んでみると、リーリーは木陰でゴロンと横になっておりました。おお、パンダを見るの、久しぶりだ。

 

そのほかにも、ゴリラ、トラ、鳥類やら……動物園の中、こんなに快適だったっけ?というくらいに綺麗にされていました。

途中で、ソフトクリームを食べて……あ、こんなの、しばらくやってなかったわ。

東園からモノレールに乗って西園へ。「いそっぷばし」を下っていくと、目の前に広がる蓮の群生。

そう、不忍池(しのばずのいけ)。

「わ、いい風が吹いてくるなぁ」

木陰のベンチに座り、しばらく目の前の風景を見て、ぼーっと、何も考えないで見ていた。

 

「……帰ろうか」

どれくらい経ったんだろう。やっと立ち上がり、弁天門口を目指す。

おなかが空いた。そういえばお昼、食べていなかったんだ。それだけ、夢中になって、みていたんだな

ホントに久しぶりだったな、上野動物園、国立科学博物館。

たまにはいいよねうん、面白かった。

 

上野駅の前で、少し遅めのお昼を食べて、電車を乗り継いで帰ってきた。

電車に揺られている間も、あの、不忍池の……一面の蓮と、その向こうに見える都会の風景を思い出す。

こういう時じゃないと、なかなか……ゆっくりと時間はとれないよな。

だからこそ、あちこち、歩くのもいいんだろうけれど……うん、無理しない程度に、また来よう

「わかっちゃうんだよ」

  • 2017.09.05 Tuesday
  • 00:09

1年とちょっとぶりに会った人と、飲む。

無理はできないけれど、行きたかったお店も、久しぶり。

何度も書いているけれど、手術後の、私の姿を見ている人は、本当に数えるほどだ。

私自身が、あまり今の姿を見せたくないという気持ちもある。

この日、一緒した人は、私の病気のことをよく知ってくれているので、私も安心して一緒に飲んでいた。

 

しばらく色々話しをしていて、ふっと……会話が途切れた時、相手は言った。

「あのね、さっきから無理しているのはわかる。カラ元気を出しているのもわかるし、何かを我慢しているのもわかっちゃうんだよ(笑)無理なんぞせんでいい、今のあんたでいいんだ」

 

……ダメだった。

この言葉を聞いた瞬間、涙が出てきた。

そういうつもりがなくても、相手にはそう、伝わってしまうんだろう。

いや、相手が言うことが、実際の、現在の自分の状況なんだろうと思った。

 

「前から思っていたけれど、あんたは本当に素直じゃないね(笑)甘えるのも下手だし」

もう、何度も何度も言われてる、これは……聞き飽きたというくらいに。

だけど……私にはわからないんだよ。素直になるっていうのが。甘えるっていうのが……私にはどうしてもわからないんだ。

自分が良かれと思って行動しても、それはダメだと言われ、動かなければ、どうして遠慮しているのと言われ、アレもダメ、これもダメ……なんでこんなに周囲に振り回されないといけないんだろう。

 

「いいんだよ、あんたはあんたなんだから。そんなに周囲が気になるのか?いいじゃん、他人は他人。めんどくさい奴だと思われてもいい、あんたは自分の気持ちを大事にしないとダメだ。自分を解放してあげないと……自分を許してあげないと、このままじゃ本当に壊れちゃうよ」

 

ボロボロに泣いてしまった。

こんなこと、言ってもらったの、初めてだ。

 

本当の気持ちを見せるのが嫌で、でも、どこかで寂しいと思っていて、だけど、それを身内にすら、悟られたくなくて。

めんどくさい奴だと思う、自分でも。

 

ありがとう。なんだか、少し、救われた気がするよ。

この言葉を言ってもらったことによって、少し気持ちが救われた気がする。

 

だけど、まだまだ……どこかで蟠りがあるんだと思う。

それでも……本当の気持ちを、どこかでちゃんと、伝えないといけないんだよなぁ。

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