きちんと、カタチにしてあげたい。

  • 2018.08.30 Thursday
  • 15:29

ずっとずっと、書き続けている「お話し」がある。

ここ数年、なんとなく……いろんなことがあり過ぎて、放り出している状態になっているのだが……

 

療養中、本を読むことが本当に多く、仕事を再開した今も、週に2〜3度は最寄り駅の書店に立ち寄って、色々な棚を見て回るのが習慣になっている。

表紙や帯などを見て、気になったものを手に取り、ぱらっと読んでみて、気に入ったものがあればチェックして、お財布事情と相談しながらの購入になる。

ネットなどでの評判よりも、自分自身の目で確かめるのが私のやり方なので、書店巡りはほぼ、趣味というか日常になっているのも事実だ。主に文庫本とコミックスだが、コミックスは購入するものがほぼ、決まってきているので、あまり時間をかけることはないのだが、文庫本のコーナーは意外とじっくり、観てまわっていることが多い。

 

コミックマーケットにも10数年、出展していたこともある。今は、一線を退いたけれど。

 

ずっと書き続けているもの。

キャラクターのモデルになる人たちがいるのだが、そのモデルになっている彼らとも、色々あって、ちょっとだけ、線を引いてしまっている自分がいる(本当は、ちゃんと顔を見て話しをしたいんだけれどさ……いや、マジで)。

ま、自業自得という部分も大きいのだが……それでも、私のアタマの中では、モデルになった人たちが、そのキャラクターとなり、私が考えたほかのキャラクターたちと、アタマの中で会話をしてくれていることが、今も時々、あったりするのだ。勝手に会話をしてくれている……それだけ、彼ら・彼女たちは私の中にインプットされているんだろうとも思う。

けっこう、好き勝手に話してくれる(笑)

時には、私に対する愚痴もあったりするし、私が日ごろ思っていることを会話にしてくれたり……

こういうのは、私には「ふつう」だった。

物心ついたころから、お話しを作ったり、書いたりするのが好きだったから。

 

最近は、ライトノベルなどと呼ばれるジャンルが活発になっていることもあって、そういったサイトに目を通していたりもする。

ふと……読んでいて思うのだ。

 

「やっぱり、何かのカタチにして、残してあげたいな……残したいな」

 

書き始めたものをラストまで書き上げるのが、物書きの役割だとも思うのだ。

少し、設定を変えて、きちんと書き直しをしてやろうと思う。

時間はかかると思うけれど……好きで書き始めたものだからね。

 

キャラクター設定も見直して、少し整理しないとなぁ……

ひとり飲みも悪くないよ。

  • 2018.08.27 Monday
  • 23:44

10年近く通っていた、小さな居酒屋さんが閉店してしまった。

決して苦しい経営ではなかったはずなのだが、その店の中心を担っていた方が、とあるお店に引き抜かれてしまったらしい。

なんとも厳しいというか、世知辛いというか…どうなんだろうなって思うけれど、まぁ、それが現実なんだろうな。

 

で、もうひとつ、私が月に1〜2度ほど、通っているパブがある。

いわゆる、アイリッシュパブという…全国チェーンではないが、都内と都下に数店舗、あるお店で、私は都下のお店がもっぱらの贔屓。駅から歩いて2分くらい。営業時間も、15時から翌朝5時くらいまでやっているし、基本的に休みはないので……いつでも、気が向いた時に行けるというのもあるし、お店のスタッフさんたちも覚えてくれたようで、最近はカウンターに通していただくことも多い。まぁ、ひとりで行くからというのもあるのだが、ある程度の顔なじみになってくると、決まった席ができてくるというか(笑)

大抵は、仕事帰りにフラッと立ち寄る。

たまたま、この日も仕事帰りで、カウンターの中にいたなじみのおねえさんが、

「いらっしゃい!お仕事帰りですね?おつかれさま」

と、声をかけてくださった。

まぁ、決して安いお値段ではないのだが、今の私には贅沢な時間と言ってもいいかもしれない。もちろん、お財布事情との相談になるんだけれどね……とは言っても、私は中ジョッキにすれば2杯くらいのアルコールで充分だし……それほど高くついているわけでもない。それでも、今の私には贅沢なひとときになる。

アルコール摂取は週に1〜2度と決めているし、そもそもが飲まない週もある。

ここのお店はビールのタップ数が、常時20種類を超えている。中には、なかなかドラフトでは飲めない貴重なものもあるし、ビール以外にもアルコールのレパートリーは多い。そして、お料理にも妥協はない。調理担当者は、もともとが都内の某店で修行していた方だそうだ。

なかなか侮れないお店。もとは、とある方に紹介してもらったお店でもある。

それほどアルコールに詳しいわけじゃないから、わからなければ、素直にお願いすると、スタッフさんたちが色々と教えてくれるし、オススメもしてくれる。店内も少し照明が抑え気味。テレビもあるけれど、もっぱら洋楽がメインで流れている。

こういうお店では、タバコやシガーはふつうなので、そのあたりはちょっと注意しないとならないけれどね。

この日、最初にオススメしてもらったのは、ベルギービールの「ヒューガルデン・ホワイト」。

飲み口がさわやかで、ビールが苦手な人でもすんなりといけるものじゃないかと思う。

私はたいてい、ひとりで座っているので、時々、ふっとしたタイミングでスタッフさんが声をかけてくれる。穏やかに話しをしてくれるので、安心して飲んでいられるのだ。

周囲を見ると、友人同士で来ている人もいれば、彼氏彼女、またはご夫婦、もちろん、ひとりで来ている男性や女性もいる。

みんな、グラスを片手に、おいしいお料理を食べながらおしゃべりに余念がない。ひとりで来ている方は、スマホを見ていたり、本を読んでいたり、何かを描いていたり……思い思いに過ごしているのだ。

カウンターに肘をついて、ぼんやりとビールを飲みながら、物思いにふける。

まぁ……色々、ね……あるんだよ……今は、特にどうしても、ひっかかっていることがあって……それがこの先、どうなっていくのか、非常に不安でもあるのだが……まぁ、焦っても仕方ないと思いつつ。

今日のお料理は、茄子とプチトマトとモッツアレラチーズの冷菜。オリーブ+バジルソース。

あっさりしていて、おいしい。

 

ふっと、気づくと、椅子がふたつ、空いた向こうに若い兄さんふたり組が座っているんだが……

(あー……この人たちか)

実は、ずっと気になっていたのが、かなり強烈な香水の匂いがしてくることだった。カウンターの椅子の距離にはそれぞれ、余裕がから、それがふたつ離れた向こうから匂ってくるのだから、どれくらい強烈か想像してもらえるだろうと思う。私は香水に詳しいわけじゃないけれど、これ、ウルトラマリンかな……むー、きついなー……若いころはそうは思わなかったけれど、この年齢になると、かなりきつく感じるぞ、これ(笑)

例に漏れず、ふたりはタバコを吸っている。かなりのスモーカーだ。

「ささなお(仮名)さん、どうしました?」

キッチンの奥から顔をだしてくれた、男性スタッフさんが私の様子をみていたらしく、そっと声をかけてくれた。小さく笑って、手元にあった自分の手帳に、さらさらっと書いた。

「いや、ちょっと……おにいさんたちの香水がきついのよ…私、鼻が効くから、かなり強く感じる」

すると、それを読んでくれたスタッフさんも苦笑いする。

「ま、こういうお店だから仕方ないよ」

と、これは小さく声に出して言うと、スタッフさんも小さく笑ってくれた。

お兄さんたちが飲んでいたのは、スモーキーなタイプのウイスキー。年齢的には私よりずっと、若いだろうな(笑)そのうちのひとりはソフトモヒカンだし、もうひとりは金髪。まぁ、いかにもっていうふたりだ。

あれだけガンガンとタバコを吸って、ウイスキーを飲んで、せっかくの味が壊れないだろうかと余計なことを考えてしまったのは、ここだけの話し。

 

おいしいお酒をいただき、チェックしてもらってから外へ出ようとしたとき、さきほどのスタッフさんが外へお見送りにきてくれた。

「いつもありがとうございます。足元、気を付けてくださいね」

「ありがと。ごめんね、わがまま言っちゃって。こういうお店ではタバコやシガーはふつうだってわかっているんだけれどさ」

「いやいや、わからんこともないですよ。お気遣い、感謝します」

「また近々、来るね。ごちそうさま。おやすみなさい」

「おやすみなさい」

 

お店から駅まではすぐなので、フラフラ歩いて、各停に乗って、最寄り駅で降りて、また歩き出す。

蒸し暑いなぁ……もうすぐ8月も終わるのに。

3度目。

  • 2018.08.25 Saturday
  • 19:35

検査入院のために、いつもの病院へ行く。

3度目……である。

まぁ、今回は、一番短い、1泊2日の検査入院。睡眠時無呼吸症候群(SAS=サス、と呼ばれるらしい)の精密検査のためだ。

着替えと洗面用具をまとめて、14時少し前に総合案内の入院受付に行って、手続きを済ませてから、そのままひとりでてくてくと歩いて入院病棟へ向かう。

前回は去年の1月下旬。ちょうど、1年半くらい経っているのか……抗がん剤治療の初回のために入院した時以来だな。

今回は、耳鼻咽喉科の入院なので、いつもの婦人科とは違う階へ行く。

スタッフステーションで名前を言うと、すぐに病室へ案内してもらった。今回は検査の都合上、個室になっている。

見慣れた病室。前回も、前々回も、都合上、やはり個室にいたからなぁ。でも、今回は今までの個室とはちょっと違っていて、シャワールームも完備されている、この病院での個室では上から2番目のランクになっている。基本、この病院の共同シャワールーム(浴室)は16時までしか使えず、今回の検査はどうしても時間がずれてしまうということもあるからだ。ま、その分、差額がすごいことになっているけれどな……(遠い眼)。

荷物を整理して、文庫本とスマホと充電器を移動式のテーブルに置いてから、カバンを備え付けのロッカーに入れて、説明書きを読まずにキーをロックする。慣れたものだわ……(笑)

担当の看護師さんが、おなじみのノートPCを載せたカートと一緒にやってきた。血圧、体温を測ったけれど、あらま……血圧が少し高いぞ?何度かやり直しても、同じような結果になる。体温については、もともとが低体温だから、このあたりは問題なし。3回目ともなると、基本的なデータは電子カルテに入っているようで、いくつか手直しをしたくらいで済んだ。

検査技師さんが来る前に、デイルームへ行ってペットボトルを2本購入。病室は乾燥しているからね。センサーを取り付けられてしまうと、部屋からは出られなくなるんで……シャワーを浴びて、着替えておいた。

16時過ぎに女性の検査技師さんがふたり、来てくれて、センサーをカラダ中に取り付け始める。これだけで30分近くかかってしまった。ホントに身体中にセンサーを張り付けるのよ。特に重要なのは顔面と、喉の周辺だ。

その後、30分ほどおいて、ノートPC(検査用)が正常に稼働していることを確認。これで一晩、データを取る。

ここからは、とにかく時間を潰すことに専念する。

本を読んだり、テレビを観たり……この部屋のテレビは無料で見られるので(これも差額代に入っていると思われる)、しかもBSまで観られるというおまけつき。

「ささなおさん、いる?」

と、声をかけてきたのは、耳鼻咽喉科のI先生だ。

「あ、先生。こんばんわ」

「うん。今日はちょっと辛いかもしれないけれど、データ、とるからね」

回診に来てくれたみたい。

18時に夕食だったのだが、これが見事に油をほとんど使っていないものだった。いわゆる「常食」というものになるんだけれど、確かに薄味ではあるのだが、出汁が効いていて、おいしかったし、分量もちょうどいいくらいだった。

「これくらいの味がいいんだろうなぁ」

などと、声に出して呟いてしまったよ(笑)

 

21時が消灯時間。

だけど、さすがにまだ眠くならん。いつもだったら仕事から帰宅途中の時間だ。

21時頃、看護師さんに預けていた睡眠導入剤を受け取って、しばらくテレビを観ていたのだが、それを服用して、うとうと……

気づいたら午前2時過ぎ。これも、自宅で寝ている時と同じパターン。必ず、一度は夜中に目を覚ますんだよね。眠りが浅いのは相変わらずみたいだ。

テレビを消して、枕もとのライトを消して、耳を澄ませてみても、聞こえてくるのは、常時ついている換気の音だけ。

室内、真っ暗……まぁ、私にとっては、この暗さが大変、ありがたいのだ。

ふたたび眠気が来たので、うとうと……

 

次に目を覚ましたのは午前5時半ごろ。

あんまり寝たという気がしないのは、もう仕方ない。身体中に張り付けられたコードとセンサーが気になっていたのも事実だし。

ぼんやりと外が明るくなっていくのを、カーテン越しに見ていた。

 

自分が、こういう身体になってしまうとは、数年前までは思ってもみなかった。

がん宣告は、あっさりしたものだったけれど、でも、あの時の衝撃はきっと、忘れないだろう。

で、今回もがんと同じく、生命に関わる病気であることは確かだ。皮膚科のH先生も言っていたけれど、SASは発見が遅れることが多いそうで……私はたまたま、治験という「ラッキーなこと」によって、早期発見されたことになる。

 

朝食は8時なので、その前に看護師さんが朝の検診に来てくれる。

「お、ちゃんとデータ、取れているね」

と、PCを開いて見せてくれた。

「昨夜、見回りに来た時は、それほどいびきは気にならなかったなぁ。思っていたよりは小さかったわよ」

「え?そうなんですか?」

「うん。だけど、ちょっと辛そうだったわね。なにか悪い夢でもみてた?」

「いや……どうなんでしょう(笑)」

体温は、自分にとって少し高めなのは変わらず(ふつうの人は平熱)、血圧は昨日と違って、自分の正常値に戻った。

朝食が来てから、しばらく眺めていると、慌てて看護師さんが飛んできてくれる。

「ごめんごめん、鼻のセンサーを取らないと食べづらいわよね」

鼻の下に入っていたセンサーを取り外してくれた。

あ、牛乳じゃないや、ちゃんとヨーグルトになってる(あと、牛乳まんじゅう?みたいなのがひとつ)。牛乳は好きなんだけれど、牛乳そのものが飲めないという妙な体質をしているので(コーヒーに入れたりシチューに入れたりするのはまったく問題ない)、このあたりは最初の入院の時に栄養士さんにお願いをした覚えがある。ちゃんとデータに入っているんだなぁ。

朝ごはんを済ませると、看護師さんが再度、来てくれて、センサーやコードを取り外しにかかる。わー、身体中、ベッタベタ。頭のてっぺんからつま先まで……えらいことになってるな。

完全に外れてから、データを取っていたPCのシャットダウンまでそのまま。

「これで、解析してもらうんですねぇ」

「そうそう。早めの発見が大事なのよ。SASの治療は長くなることが多いっていうけれど、でも、きちんと対処すればいいことだからね」

「がんと同じですねぇ」

「ああ、そうね……あれ?もしかして、A先生に診てもらってる?婦人科…」

「はい」

「いい先生でしょ?優しくて、穏やかで」

「はい。でも、ここの病院の先生や看護師さんたち、みんないい人たちで…私、ここでよかったと思ってますもん」

「そう言ってもらえると、うれしいなぁ。耳鼻咽喉科のI先生も、一見して豪快だけれど(笑)、すごく丁寧よ。コワモテだから、お子さんたちには泣かれるって、先生も笑っているけれど」

「ああ、なんかわかります(笑)」

などと雑談を交わしているうちに、シャットダウン完了。

シャワーを浴びて、着替えて、ようやく落ち着いた。

 

その後、一旦、時間外窓口へ行ってお会計を済ませ(土曜日なので…)、再び病室に戻り、忘れ物がないかチェックして、スタッフステーションで手首に巻いていたブレスレット(名前、生年月日、血液型、電子カルテ用のバーコードが入っている)を外してもらって、丁寧にお礼を言ってから、入院病棟を出た。

外来病棟へ降りると、病院内の清掃スタッフさんたちが大忙し。今日は診察はお休みなので、週末は集中的なお掃除をする日だ。

外来診察室のドアや窓が開けられていて、ワックスがけとか、消毒液を含んだ雑巾で丁寧に窓や壁、ドア、机などをふき取っていく。

自動ドアをくぐると……青空。風は強いが、むちゃくちゃ気温が高い。

 

まだまだ……この病院には通うことになりそうだなあ……

 

来週末、耳鼻咽喉科の予約が入っている。その時に、なにか説明があるかもしれない。

久々に…

  • 2018.08.23 Thursday
  • 00:58

最近は、あまり書いていないけれど、月に一度のがん再診は続いている。

毎度、血液検査をするんだが、肝機能の数値があまりよろしくないということもあるし、腫瘍マーカーも行ったり来たり状態。

とりあえずは、なんとかクリアしているので、体重を減らしつつ(これが難しい…)、なんとしてでも今の状態を保っていかないとならない。

 

で、久しぶりに、抗がん剤治療の件で、ムッとしたことがあった。

だいぶ前にも書いたことがあるはずなのだが……

「抗がん剤治療なんぞ、役に立たない」

というお話し。

これねぇ……本当に……何度でも書いてやるけれど……民間療法とか、怪しいお茶とか……勧めてくる人がいるんだよなぁ。

あのね、こういった話しを持ちかけてくる人の中で、実際にがんに罹患し、抗がん剤治療を経験した人はどれくらいいるのかと、いつも不思議に思っている。どういった経緯で、そういうものを勧めてくるのかわからないのだが、こちらからお断りしているのに、しつこい人というのはいるもので……

 

がん患者の集いなんかに行ってみると、この手の話しには事欠かないらしく、やはり周囲からとんでもないものを勧められたという患者仲間さんもいる。

「いるのよねー、必ずひとりふたりは(笑)」

と、笑い飛ばしてくれるお仲間さん。

 

少なくとも、私にこれらを勧めてきた人の中には、実際に罹患した人はいない(笑)

で、そういった人たちには、私は毎度の如く、こう言って話しを切り返す。

 

「あなたは、抗がん剤治療の経験があるんですか?それで、効果がないと言われて、こういったものを勧めてくるんですね?」

 

大抵は、これで相手を黙らせることができる。

何かを続けて言おうとする人がいるので、にっこり笑って、お断り。

自分が信じているものを信じてもらえないというジレンマなんだろうけれど、でも、実際に病気に罹患し、その治療方針を決めるのは、主治医と患者本人(または家族)なんだよね。

これらが理解できないのであれば……何も言わないでほしい。

それが、患者としての「本音」だ。

 

やった人にしかわからない、あのしんどさ。

でも、自分自身で決めたこと。

乗り越えてみせると決めた、主治医からも勧められたから、自分で納得した上での治療。

今も後遺症はあるけれど、それも自分が決めたうえで治療しているからのこと。

全部、ひっくるめて納得している。

 

今、がんという病気は怖くないとか言われているけれど……

でもね……はっきり書いちゃうよ?

 

誰だって怖いんだよ、本当は。

確かに、医学は日進月歩で、治療も色々と確立されてきている。

でも、実際に罹患した時の怖さ……がん宣告を受けた時の怖さ。

これは経験しないと絶対に、絶対に理解できない。

今も、いつ再発するかという恐怖が付きまとう。

 

今でもはっきり、覚えている。

がん宣告を受けた時、私は頭の中が真っ白になった。

早期発見されたからよかったとは思うけれど、あの瞬間は、目の前が、アタマの中が真っ白になった。

病院からの帰り道、総合病院への紹介状を手にして、どうやって歩いてマンションまで戻ったか、覚えていない。

どんなステージでも、どんなグレードでも……あの時の恐怖と気持ちは今でも忘れてはいない。

まさか自分が……と。

 

幸い、とてもいい病院と主治医を紹介していただいた。

今も通院している病院だが、今の主治医を紹介してくれた開業医の先生にも本当に感謝している。

 

少しでも理解してくれるなら、怪しいモノを勧めてくれるのではなく、バカ話しをしに来てくれるほうが、ずっといい。

私は少なくとも、そう思っている。

すごい気持ちがわかる。

  • 2018.08.22 Wednesday
  • 22:28

コピーライターの糸井重里さん(以下、イトイさん)と女優の樋口可南子さんご夫妻のもとに、「あたらしい家族」がやってきました。

「ほぼ日刊イトイ新聞」を読んでいる方だったらすぐにおわかりかと思いますが、イトイさんご夫妻の愛犬、ジャックラッセルテリアの「ブイヨン」が、今年の春先にお空の虹を渡っていったことは、記憶に新しいかと思います。

ブイヨン(ブイちゃん)が亡くなってからのイトイさんの「落ち込みよう」は、ほぼ日を読んでいても、手に取るようにわかりました。表立ってかかれていませんでしたが、樋口さん(=にんげんのおかあさん、と呼ばれています)の落ち込みようも、それはそれはすごいものがあったと思います。

ブイヨンは、単なる「ペット」ではなく、イトイさんは会社(ほぼ日)へ連れて行ったり、樋口さんと一緒にテレビ出演したり、雑誌の取材も受けたり、そして、ほぼ日ファンの私たちにとってもアイドル的存在だったのは確かで。ほぼ日の乗組員(社員)さんたちも、仕事の合間にブイヨンと一緒に遊んだりするのが楽しかったと語っているくらいですから……その存在は大きかったんです。

そんなブイヨンが亡くなって……イトイさんご夫妻は、娘さん家族も含め、お空のブイヨンとも色々話し合って、あたらしい家族をお迎えすることを決めたんだそうです。

それが、同じジャックラッセルテリアで、ブイヨンの妹分にあたる……その名も「ブイコ」ちゃん。

写真で見ると、どこかブイヨンに似ている……私から見ると、ブイちゃんより「おんなのこ」っぽい顔をしているなぁ…と、感じたコです。

 

イトイさんの「ほぼ日エッセイ」(今日のダーリン)や、ドコノコカメらとか……早速、ブイコちゃんの写真もアップされています。

嬉しそうなイトイさんの笑顔と、樋口さんの笑顔。見ているこっちも、自然と嬉しくなっちゃう♪

 

わんこだけじゃなく、ニャンもそうなのですが……一緒に暮らすというのは、とても責任のあることだと、私は思います。

今は、単なるペットじゃないという人も多いですよね。その気持ちはとってもよくわかります。

でもね、彼ら・彼女たちは、やはり「ニンゲンではない」。同じ「いきもの」だけれど……でも、ニンゲンとは違う。

きちんとお世話をして、面倒を見てあげなければならない。最期まで看取ってあげるのが、飼い主の責任。

何もかも、覚悟が必要なんです。

それは、私も実家でわんこと長く一緒に暮らしてきましたから……自然と学んできたつもりです。

 

イトイさんは、自分の年齢を考えれば、ブイヨンが最後のわんこだと決めていたそうですが……あの落ち込み具合は、痛いほどわかります。家族、娘……だからこそ、一緒に長く暮らしてきた。大事な家族を最期まで看取った。

だけど、どうしても「我慢」がならなかったと……樋口さんや、娘さん夫婦も一緒に、何度も何度も話し合って、お空にいるブイヨンにも相談して……決めたんだそうです(詳細はぜひ、「ほぼ日刊イトイ新聞」を!)。

その気持ち、よくわかります。理解できます。

 

イトイさんがブイヨンと暮らしてから、ほぼ日には、わんこ・にゃんこに関するページも増えていきました。

東日本大震災の時にも、迷子になったり、引き取りてがいなくなってしまったわんこ・にゃんこやその他どうぶつたちの面倒を見るグループが発足し、今もその延長線上で活動が続いています。

特に、スマホアプリ「ドコノコ」はすごいことになっていて、私も登録させていただいています。「ドコノコ」は日本のみならず、世界中に広がっていて、つい先日は、フランス・パリでもオフ会が行われて、イトイさんもとんぼ返りでパリまで行ってきたという……

 

私は今、都合でわんこやニャンたちとは暮らせないけれど、いつか一緒に暮らすことが夢です。

 

ブイコちゃんが来てから、イトイさんご夫妻の笑顔がどんどん増えているっていうの、本当によくわかるんです。

最初は「猫をかぶっていた」(笑)ブイコちゃんも、少しずつイトイ家に慣れてきてる。ジャックラッセルテリアですから、遊ぶのが大好きなはずだし……

きっと、お空の上のブイちゃんも安心してくれたんじゃないかなぁ。

「おとうさん、おかあさん、もう大丈夫だよね」

と、言ってくれていると思うんです。空の上で、先に逝ったであろう、ルーシーかあさん、たくさんのきょうだい、そしておともだちと遊んでいるんじゃないかしら?

 

また、ブイちゃんと同じように、私たちの前にも出てきてくれるだろうし、ほぼ日にも行くようになるのかな?

まだまだ、赤ちゃんのブイコちゃん、この先がすごい楽しみ♪

工事は仕方ないことなんだが。

  • 2018.08.20 Monday
  • 20:46

2020年に向けて、都内はあちこちで工事ラッシュ。

JRの駅構内も、どの駅でも基本、どこかどこかで工事をしているのが、ふつうの光景。

もともと、山手線なんぞは観光用には考えられていない部分も大きいから、狭いし、天井は低いし……渋谷駅のようなダンジョン状態になっているところも、徐々に増えてきている気がする。未だによくわからん……渋谷駅の構造。

 

スーツケースを持った人が激増しているのも、非常に気になる。

数年前までは、こんなことになるとは思ってもみなかったし……ううむ。

歩いていても、ホントに危なくて仕方ないって思うことも増えた。

 

そういえば、いつも使っているJRの某駅、エレベータを新しく設置するという話しになっていて、今、工事している。

もとからついていることはついているのだが、何しろ狭い、小さい。

ちなみに、ここのエスカレータ、平日は、速度がほかのエスカレータより若干、早くなっている。まぁ、それだけ、人が多いということでもあるのだけれど。

 

いつまで経っても終わらない工事か……

 

 

危ないんだっていうこと、認識してください…

  • 2018.08.18 Saturday
  • 22:50

仕事から帰宅すると、軽く22時近くになってしまう。

最寄駅からてくてく、歩いて行く途中に、学習塾があるんだけれど……ここの生徒さんたちに、ほとほと、困っている。

というのは、右側通行あたりまえ、歩道を横に広がって前を見て操縦せず、おしゃべりしながらあたりまえ、自転車の無灯火あたりまえ……で、先日、とうとう、歩道上で、買い物帰りのお年寄りが自転車とぶつかってしまったのだ。

たまたま、そばに私がいたので、声をかけさせてもらった。

幸い、怪我もなく、お年寄りも立ち上がって、苦笑いして……生徒さんたちは自転車を降りて、謝ってくれたので、まだかわいげがあるな〜と思いつつ……

 

しかし、その翌日も、無灯火で走る生徒さんたちに遭遇。

 

どうしようかと思いつつ、その学習塾の前を通ると、先生たちだろうか、ガラス越しに見たら、なにやら話し合いをしているみたいだった。生徒さんの姿はすでにない。時刻は22時を少し過ぎたところだ。

思い切って、ガラスドアを叩いた。すぐに気づいたくれたのが、最年長らしき男性だった。

「夜分遅くに失礼します……あの……実は…」

前日の件や無灯火の件など、ひと通りお話しさせてもらった。一度や二度ではなく、ほぼ毎晩、それらが見られるということも……

その場にいた先生たちは全員、立ち上がり、私の話しを聞いてくださった。

「非常におこがましい、差し出がましいとは思うのですが、私のように杖をついて歩いている人や、お年寄りとか…前が見えづらいことも多いんです。せめて、自転車のライトはつけて走ってほしいと、生徒さんにお願いしていただけませんか?本来、自転車は右側通行ではないこともお話ししてもらいたいです。お願いします」

そう言って、私は頭を下げた。すると、最年長らしき男性が、

「いやいや、頭を上げてください。悪いのはこちら側なのですから。むしろ、ありがとうございます。夏休みのせいか、子供たちも少し気が緩んでいるんでしょう。しっかり話しをさせてもらいます」

と言ってくださった。また、その場にいた先生たちも、アタマを下げてくださった。

「大事なことです。本当にありがとうございます」

私の前にいた先生が、再度、アタマを下げてくださった。大学生かな……若いな、と思った。

夜分遅くにお邪魔したお詫びを再度、させてもらい、塾のドアを出た。

 

しっかりした対応をしてもらえるといいのだが……

そういう時期だなぁ。

  • 2018.08.16 Thursday
  • 01:03

夕方、てくてくと自宅へ向かって歩いていると、どこかからか、かすかに何かを燃やしたようなにおいがしてくる。

それで、今日は送り盆だったと思い出した。

「ああ、だからか」

思わず小さく呟いてしまう。

 

子どものころから、カンが強く、今でも時々だが、なんとなく「霊」を「視たり」「感じたりする」ことがあるけれど、毎年8月は、ちょっと気を付けていたりもする。やはり、お盆の時期でもあるから、いつもより若干だけれど「視える」ことが増えるからだ。

まぁ、このあたりは、いつも身に着けている「お守り」がいてくれるので、大抵のことは、この子が守ってくれているらしい。

お守りは「風水」の「九生龍子」(きゅうせい・りゅうし)の七番目のこども「ヤアズ」。

「風水」の考え方では、龍は九匹のこどもがいるそうで、その中でも「ヤアズ」は、かなりパワーの強い子だとか。

私は数年前、某所で出会って、ひとめで気に入った子。以来、ずっと一緒に暮らしている。

とある人に言わせると、

「すごいあなたに懐いているねぇ」

だそうだ。

私もこの子が大好きだから、どこへ行くにも一緒だし、病院へ入院した時もずっと、身に着けていたし。

 

信じる、信じないは人それぞれだけれど、やっぱり「あの世」ってのは、あると思う。

あ、言っておくけれど、私は基本、無宗教。

 

実家では、昨年末に亡くなった祖母の新盆も無事に終えたとか。

今頃、ばあちゃんは、先に逝って、待っていたであろう、じいちゃんと一緒に穏やかに暮らしていると思っている。

自分の兄弟にも再会しているかもしれないし、友人のみなさまにも会っているだろうし、私にとっての、曾祖父・曾祖母にも、きっと、ね。

長い人生だったもんねぇ、ばあちゃん……100年だもんねぇ……おみやげ話しに花を咲かせている事だろう。

 

マンションの前まで来て、ふと、足を止める。

 

きっと、この時期は、あの世からこの世に「里帰り」して、ゆっくり過ごしてから、また帰っていく人たちが、街の中を歩いている。「視えないだけ」で、たくさん、いるはずだ。

いつか、自分もその中のひとりになるだろうと……ちょっと、考えたりもした、不思議な送り盆の夕方だった。

人でごった返す…

  • 2018.08.15 Wednesday
  • 07:19

どうも体調があまりよろしくない。

仕方ないんだけれど……相変わらず、その日その日によって体調が優れない。

世間は夏休みモードに入っているので、仕事に行く電車の中は、遊びに行く人と仕事に行く人がくっきり、はっきり、わかれている。

JR新宿駅やら渋谷駅やらのターミナル駅は、かなりの混雑具合だ。

なるべく、人ごみを避けて移動しているのだけれど……特にそうはいかないと思っているのが、浜松町駅。

ここ、東京モノレール駅もあるから、なおさらなんだと思う。そう、羽田空港へ直行する乗り物だから。

でも、私自身も、この駅が勤務先の最寄り駅なんだよねぇ。

 

でっかいスーツケースを引きずった人たちの間を縫って、あの小さな駅構内を歩くの、意外と難しい。

そもそも、スーツケースを引きずっている人たちが、あまりにも周囲に無頓着すぎる。これは、浜松町駅だけじゃなくて、ほかの駅でも見られることなんだけれど……

外国人観光客の方々はもちろんだが、意外と日本人の方もそのあたりは注意してほしいな〜と思っている。

 

山手線などは、通勤通学のための電車でもあるから、でっかいスーツケースやたくさんの袋などをぶら下げた人たちが乗ってくると、一気に狭苦しくなってしまう。これで足元を何度、とられたことか……

日本語がわからない外国人の方も多いので、最初はどうやって声をかけようかと思ったが、まぁ、カタコトの英語で、

「すみません(日本語だと「恐れ入ります」みたいな感じになるか)」

と、声をかければ、どいてくれる人がほとんどだ。

これね……国で区別しちゃいけないんだろうけれど、無頓着なのは、やっぱり中国系の方々なんだよね……彼らはホンット、声はでかいし、荷物も大きいし……本当にどうにかしてほしいと思ってしまうこともしばしば。通路の真ん中にでっかい荷物を平気で置いて、話し込んでいたり、人を待っていたりする。あぶないんだってばっ!なぜ、端っこではなくて、ど真ん中なの?

あ、あと、日本人でも気になるのが、小さなお子さんにもあの、引きずるスーツケースを持たせる親御さんがいること。

ま、お子さんは大人の真似をしたいんだろうけれど、たくさんの人がごった返すところで、自分の背丈よりも大きなスーツケースを押して、そのまま通路にケースごと倒れるというのも何度も見ている。お子さんに持たせるなとは言わないが、周囲の状況というのも考慮してほしいなぁ……

エレベータも、お身体の不自由な方やお年寄りではなく、スーツケースを持った人が、さも当たり前のような顔をして待っているのが、ちょっと気になってきている。重いというのは理解するのだが、エレベータ優先じゃないよねぇ……いつだったか、ほぼ満員のエレベータに無理矢理乗り込んできた、大きなスーツケースを持ったおばさんに、そのスーツケースで足を思いっきり、ひかれたこともあるし……

 

ちょっとしたことかもしれない、我慢すればいいって思われる方もいるかもしれない。

でも、それは「お互い様」だと思っている。

荷物を持った方も、ふつうに歩いている人も、お互いにちょっとした心遣い、気遣いをすれば、もう少し快適に、駅構内を歩くことができるのではないかと……

 

自分も、気を付けよう、うん。

素直になれないのは、もう仕方ないことかな…

  • 2018.08.14 Tuesday
  • 06:26

正直、参っている。

 

随分前に、とある人に言われたことが、今になってリフレインしちゃって、それがじわじわと自分自身を締め付けているような感じがしている。正直、本当に苦しい。

正面切って言われたのは初めてだったからな……

 

この年齢になっても、まだ、人との付き合い方がわからん。

距離の取り方がわからん。

 

私にとって、ふつうだと思っていたことが、世間では非常識だということか……

あの言い方からすれば……

 

なんか、すごい凹む。

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 【トクサツ?】「蒸着……?」
    sasayan (06/12)
  • 【トクサツ?】「蒸着……?」
    hankoya (06/11)
  • Thank you『AVANTI』〜サタデーウエイティングバー『アヴァンティ』@東京ミッドタウン〜
    sasayan (04/01)
  • Thank you『AVANTI』〜サタデーウエイティングバー『アヴァンティ』@東京ミッドタウン〜
    P.B. (03/31)
  • む〜ん…
    sasayan (10/16)
  • む〜ん…
    hankoyak (10/16)
  • ファンをやっていてよかった……!
    sasayan (05/06)
  • ファンをやっていてよかった……!
    筒井巧 (05/05)
  • 【特撮】今日は一日「特撮」三昧。
    sasyan (05/04)
  • 『君の青春は輝いているか?』【追記あり!】
    sasayan (05/04)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM